4.地球の生態の状態と行為に対する倫理的公約
ETHICAL COMMITMENT TO A GLOBAL ECOLOGICAL POSTURE AND BEHAVIOUR
前文
- 自然に対する技術の優位性を防衛しようとする人々の最近の態度は、無責任で勝手気ままなものである。彼らは、毎日何千もの子どもたちが飢餓のために死んでいることも、何千もの動物、植物、魚、鳥が残酷に扱われ、森や人々が圧倒的なスケールで抹殺されつつあることも無視している。私たちは開発モデルという名の覇権の下に暮らしている。それは市場に最優先的に特権を与える一方、自然と人間を単なる資源、収入源としか扱わない虐待するような経済関係に立脚するものである。
- すべての国のNGOは、このような自然の叫びに無関心ではいられない。また「よりクリーンな技術を創造する」という意味でのみ使われる「永続可能な開発」の概念を受容することは出来ない。それは地球上の大多数の人々にとっては、排他的で不公正な社会関係と同じパターンを維持するものである。
- 人間を自然から阻害するような二元論的倫理学の克服を目指し、人間が自然の一部であることを認識し、また私たちの責任を自覚して、私たち、全世界から集った様々のNGOは、リオデジャネイロのUNCED-92の機会に開かれた「NGOと社会運動の国際フォーラム」に対し、下記の原則に基づく私たちの姿勢の方向づけを示す提案をするものである。
全般的な激励的原則
- 私たちは論議の根拠を、各個人が全体の一部であり、この全体がすべての部分を代表する、という多様性の中の統一の原則に置いている。私たちは、すべての存在の間には相互関係が存在する、と理解する。
そこで私たちは次の通り確認する。
- すべての生物もしくは無生物は、実存かつ固有の価値を有し、それは功利主義的な価値観に優先する。したがって、それらの生存、保存および保護されるべき権利が確認されなければならない。
- いかなる個人も自然の関係の複合体に貢献もしくは貢献しない可能性を有している。こうして私たちは、これらの関係を進化させる上で他に転嫁することの出来ない責任を有する。
- 生命、人間性およびすべての個体を尊重し、私たちは私たち自身のバランスの追求に責任を持つとともに、関与しなければならない。すなわち、人間家族とすべての他の存在、および生態系における調和であり、互いの相違を深く尊重し合い、いかなる種による統治をも排除することである。
- 人間とその他の自然の生命の形態を尊重するためには、生命の必須かつ絶対的な価値を再興しなければならない。このことを確実にするため、私たちは誠実、協調、無私および単純を啓発しなければならない。そうすれば私たちは個人主義、過剰消費、功利主義的心理を克服することが可能になる。
- 私たちは、政治的、社会的紛争の解決のためには、非暴力的方法を採る必要があることを強調するものである。しかしながら私たちは、告発するだけでは不十分であることを認識している。そこで私たちは、NGOが提案しているような生態学的で適切な解決策の実行を強く要求する。
行動の公約
- 各国政府に対し、以下の条約ならびに国際協定の尊重と承認を要求すること。
- 世界人権宣言
- 世界動物の権利宣言
- 世界子どもの権利宣言
- 地球憲章
- 「国際NGOフォーラム」で締結された環境と開発に関するすべての条約の執行と尊重を奨励すること。
- 生物工学の開発については、倫理的な生産過程とともにその結果としての生産物の適切な利用を確立する意図を持って、これを監視すること。NGOは、生命工学の拡大と応用について倫理的制約の設定、情報へのアクセス、および成果の公正な配分を確保するために、その研究に対する社会的管理を行政府と立法府から委託されている。
- NGO内部、および一般社会において、表現の自由、権力の集中排除および少数者の参加などに代って、参加型の直接民主主義の確立のため、鋭意努力すること。
- 世界人間国家樹立の目標を掲げ、政治的もしくは宗教的な人為的障害の克服に全力を挙げて貢献すること。私たちは、すべての人々の第二言語としてエスペラントの採用を提案し、すべてのNGOがその普及に参加することを勧告する。
- NGOは、「単純」と「非浪費」の原則の尊重を委託されている。また小さいNGOを尊重して、組織が全体として強化するため相互協力を推進する。
- NGOは、万国共通の権利としての健康、とくに子どもと障害者の健康を確保するためのあらゆる努力を支援することを委託されている。